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2022/11/08
ゴールドキウイ初出荷【ネットワーク東海11月2週号】
「多くの人に三重県産のキウイフルーツを食べてもらいたい」と話すのは、津市にある株式会社浅井農園の専務、浅井洋平さん(39)。ゴールドキウイの栽培に取り組み、今年初出荷を迎えた。
近年、大規模で行っていたトマト栽培が軌道に乗り、落ち着いてきたため、新事業を考えていたところ、日本で産地を拡大したいというキウイ生産と販売を手がけるゼスプリ社から声がかかり、2018年にキウイ事業を始めた。浅井さんは「事業が決まった約2カ月後には本場ニュージーランドへ飛び、さまざまな調査や生産方式などを学びました」と話す。
生産方式を学ぶ一方、キウイを栽培する広大な農地の準備も必要だった。そこで耕作放棄地がある玉城町から誘致を受け、8㌶を確保することができた。
品種は日本人に人気が高く甘みが強い「サンゴールド」。園地に苗木約8千本を植え、木一本一本に肥料を散布できるスプリンクラーや、土壌メーターなどを設置し、管理しているという。
「収穫時期は10月と台風シーズンに重なることや、4月ごろの遅霜など露地栽培なので防ぎ切れないリスクが多くあります。そこで、あらゆるリスクに対応できる収入保険と相性が良いと思い加入に至りました」と話す。
事業開始から4年がたち、ようやく今年初出荷となる。10月から2週間で約100㌧を収穫し、ゼスプリの保管庫で追熟させ、11月初旬に県内のスーパーに並ぶ予定。3年後には300㌧の収穫を目指しており、さらに大きく拡大する予定だ。