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2023/09/26

自園自製茶の思い強く/風味や味わい引き出す栽培で【ネットワーク東海9月2週号 短信】

松阪市で茶の生産から加工、販売を営む廣地製茶の廣地正行(ひろちまさゆき)さん(76)。自園自製への思いが強く、茶を長年作り続けている。
高校を卒業した後、正行さんの父が持っていた桑畑を茶畑に切り替えた。役所に勤めながら兼業農家として栽培を開始。現在は専業農家として息子夫婦と共に茶生産に取り組む。
廣地製茶では芽重型(がじゅうかた)という栽培方法を実施。茶葉の質を向上させ、風味や味わいを引き出す。茶葉の一葉一葉がより栄養豊富に成長し、茎が太くなることで養分を効果的に取り込みやすくなる。その結果、茶葉自体が甘みを含む風味豊かなものとなる。
その他に、地元の茶農家の協力を得て和紅茶を販売。茶葉を熟成させることで、緑茶のうまみを残しつつ紅茶の香りがある風味豊かな日本らしい紅茶となる。このような工夫や取り組みによって茶葉の品質や味わいを重視する茶愛好家に喜ばれる商品作りに余念がない。
正行さんは「廣地製茶のお茶が好きで、うちでしかお茶は買わないというお客さまもいる。味を最重視したい」と笑顔で話している。

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