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2022/07/13
茶のバームクーヘン しっとり食感と香りを楽しんで 【ネットワーク東海7月2週号】
〓緑香園・いなべ市
「しっとりとした食感と茶の香りを味わってください」と話すのは、伊藤典明さん(49)。いなべ市大安町で約140年続く「〓緑香園(まるしんりょっこうえん)」の園主で、茶2㌶を栽培する。
茶を生地に練り込んだ「豊潤伊勢茶バームクーヘン」を作るきっかけは、12年前に行った自分の結婚式。茶農家ならではの引き出物を準備したいと、松阪市の洋菓子店に依頼して作ってもらったのが始まりだ。
自信の出来栄えながらも商品化は考えていなかった伊藤さん。参列者から予想以上に評価が高かったことのほか、洋菓子店からの後押しもあり、販売に踏み切った。
今では〓緑香園の看板商品の一つとして、県外から買い求める人がいるほど。「バームクーヘンは縁起物だし、茶を練り込んだ生地の色も奇麗なので贈り物や引き出物としての注文も多い」と話す。
今秋にはカフェを併設した新店舗を開店する〓緑香園。5月から11月まではバームクーヘンが味わえる。
伊藤さんは「近年は急須で茶を入れることも少なくなった。それなら逆に、その非日常を楽しみに来てほしい」と話す。
※〓は〇に信