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農業は創造的　見栄えを重視【ネットワーク東海2月4週号　短信】

御浜町でエアープランツを栽培して販売する芝崎裕也（しばさきひろや）さん（６３）。日本一のエアープランツの取扱量を誇るといわれるＵターン農業者だ。
御浜町生まれで、三重県の農業大学校在学中に米国への農業留学を経て園芸商社に入社。営業マンとして１１年間汗を流した後、御浜町へＵターンし、南紀グリーンハウスを立ち上げた。
エアープランツの成長には長い年月がかかる。そのため南紀グリーンハウスでは、南米のグアテマラにある契約農場から生育初期のものを輸入。日本の気候に慣れ、生育の良いものを選りすぐって出荷を心がけている。
芝崎さんによると、エアープランツの生育に御浜町は適しているという。世界遺産「熊野古道」で知られ、風伝峠から朝夕に風を伴って霧が発生する。その霧が適度な水分と風の動きを好むエアープランツにぴったりな環境をつくる。
「農業はクリエイティブな商売です。いかに、その植物を良く見せるかがとても重要です。エアープランツは土が不要なので、場所を選ばず自由自在に飾ることができるのが、最大の魅力。この魅せる農業経営を続けていきたい」と芝崎さんは話す。